数検や他の経験を通じて、理系文系問わず数学に苦手意識を持たれている方に、得意になっていただくべく、
勉強の基本的な心構え
内発的動機付けという言葉をご存知でしょうか。
自分で自ら望んで行ったことは、他人から押し付けられて行うこと(外発的動機付け)よりも効果があるということが、心理学では分かっています。
自分が考えるに、外発的動機付け=先生による授業・内発的動機付け=独学であると考えます。
つまり、勉強と名前が付くものの本質は独学にあると確信をしています。
数学を得意になるには適切な手順がある
基本的に、教科書はいらずに東大数学で良い点数を取るところまで独学で可能です。
ただし、これから紹介させていただく参考書の使い方には共通な注意点があります。
共通な注意点
以下の3点を心がけいただけると勉強の学習効率が上がります。
1度目を通してお終いでなく、例題を8割理解でき解けるまで何周もする例題の理解をインプットと心がけ演習題は飛ばす1周目で全部を理解しようとしない
参考書紹介
では、いよいよ学習参考書を紹介させていただきます。中1からでも始められるように配慮を考慮しての紹介となっております。
数検3級をまずは取得せよ
まずは中学数学を完成していただきます。
高校受験をするのでなければ、ここは概略を掴む程度でOKです。
ただし、文字式の計算など実際に手を動かしていただかないと計算能力がつかないため、上述2つのバランスを取れた参考書は?と考えると本書になります。
数検3級に満点で合格するつもりで頑張っていただければと思います。
高校数学の教科書の例題レベルを理解する
次に高校数学の教科書の例題を解けるようにしていただきます。
教科書を5冊も購入するのはお金もかかりますし、量に圧倒されてやる気も削がれますよね。
本書では1冊でそれを全て賄えるコスパが良すぎる参考書です。
しかも教科書と違って高校数学を流れるように俯瞰するために、文部科学省が指定する学習の流れを変えてきている辺り、筆者の拘りを感じます。
数学が得意な方は、このステップを飛ばして次に繋げてもOKです。
ここまでで数検2級までは余裕で取れます。
受験数学の典型問題を把握する
これぞ受験数学攻略本と言っても良い超有名な本です。
全ての例題を上述した注意を守って攻略していただければ、運が良ければ、どんな大学でも合格最低ラインは突破できます。
数学検定では準1級が余裕になって来ます。
ここの学習ラインをどれくらいの期間でクリアするかが大学受験で数学を勝負科目にできるか?の目安になって来ますね。
ちなみに東大数学ではギリギリ合格最低ラインは超えているレベルです。
東大や医学部医学科などの最難関大学・学部で数学で勝負をするためには、まだまだ経験すべき数学の学習量が不足しています。では、いよいよ後編に移ります。
1対1対応の演習の入り口で息切れしてしまうあなたはこちら
上位大学数学の典型問題を経験する
受験数学のためのバイブルです。もうずっと前から親しまれている、
これは合格した人から見て、やさしいと表現しているだけであって、1週目の人が優しいと感じたら、もう次のステップに行ってください(笑)
本書は少ない例題数で、学習価値の高い問題を抜粋・精選しリストアップされています。
また、解答が詳しいのも特徴です。
1つの例題から多くの知識が得られる、学習者目線に立った名著です。
ここまでで難問と言われている問題を除いて、解ききれる or 部分点を狙えるレベルに達します。
受験数学全体の中で上位3割を除いて7割は本書終了時で攻略済みと言っても良いでしょう。
文系はプラチカを学習することで一橋・東大レベルに達します。
あとは、難問のインプットとアウトプットを完了すれば受験数学はお終いです。まずは、インプット用の参考書の紹介です。
難問のパターンをインプットする
東大や医学部などの最難関大学で出題される難問を集めて、そのパターンを紹介している本です。
普通の受験生は本書に行く前に本番を迎えてしまうので、あまり手に取られた方はいないのではないでしょうか。
これだけの難問を見やすく体系化された筆者には脱帽です。
難問をアウトプットする
受験数学参考書のラスボス的な存在本書で初見問題と戦い抜く力を身につけます。
学習効果の高い初見問題がズラーっと並んでいます。演習量に不足なしです!
これでもう大学入試数学は対策十分なのですが、マニアのために、これ以上の受験数学参考書を下記に紹介させていただきます。
歴代の受験数学のベスト作品を鑑賞する
上の参考書の旧課程版になります。現行課程より難易度は高いです。
大学への数学という月刊誌でランクD(最高難易度)をマークされた問題達と向き合える稀有な参考書です。
もちろんやさしい理系数学レベルもありますが、稀です。もうネットでしか購入できないため、お早めのご検討を。
この問題、誰が解けるんだ?
ここから難易度が異常になって来ます。
書店で見かける度に、誰が購入するんだよ・・・と思ってしまいます(笑)
黒チャートと呼ばれている、全然チャート式していないチャート式の亜種的存在です。
本書は前半・後半と別れているのですが、後半の試練の部がギャグみたいに難しいです。
しかし・・・まだまだ上があるのが数学の面白い所です。
↓
2問中1問解けたら天才レベル
誰も買わなくて埋もれてしまったのだろうか・・・。もう書店では購入できません。
楽天さんのも探しましたが売り切れで、現在、アマゾンさんからしか購入できません。残念です。
下手に手を出したのならば、確実に数学に関して自信喪失するので、よく考えてからご覧ください。受験数学ではこれ以上の参考書は、ありません。
数学には終わりがない
受験数学に関する参考書は以上です。実はまだ上があります!笑
受験数学のお話のため、最高への数学へチャレンジが上限でしたが、受験数学の何倍も難しい数学オリンピックや、数検1級では、全然、歯が立たないレベルです。
終わりがないからこそ、数学に限らず、勉強って面白いのです。皆さんもそう思いませんか?
本記事をお読みいただき、限界を突破なされることを期待しております。
自分の机の机上には、紹介された本が並んでいるため、本棚に戻して置こうと思います。
お読みいただき、ありがとうございます。