近年はとある本の出版前は最近の数学検定1級のレベルに対応する参考書がなかったのですが、
数検1級実践演習がその突破口となり数検1級の新刊ラッシュの先駆けとなりました。
そして、その次には線形代数と微分積分の本が数学検定協会から出版されることになりました。
数検1級の2大頻出分野の一角
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【数学検定1級】参考書の順番で合格率が上昇(過去問は難易度に注意!)
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で述べた通り、線形代数と微分積分の理解なくして数検1級合格は無理だと断言できます。
その1分野の対策として、本書では線形代数に絞った対策を学習者に伝授しております。
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数検1級準拠テキスト微分積分のメリットとデメリット
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数検1級の頻出分野の線形代数の過去問を通して内容をいもづる式に理解させようという狙いの本である。数学が苦手な方には推薦できないが得意な方にはコスパ最高の1冊となる。
本書の内容も1級合格には必須
- 第1章:ベクトル
- 第2章:行列
- 第3章:行列式
- 第4章:階数
- 第5章:連立1次方程式
- 第6章:ベクトル空間と線形写像
- 第7章:行列の対角化
- 第8章:行列の対角化の応用
- 第9章:ジョルダン標準形
- 補章:シュミットの正規直交化法
となっており内容も必要十分です。
数学としては第6章部分が弱すぎると思いますが1級合格だけなら問題なしです。
本書だけでは演習不足
合格にはあと数冊の問題集をこなす必要がありますが、要領が良い方なら本書1冊で線形代数は十分かも知れません。
お読みいただき、ありがとうございます。