まずは問いかけです
この図を見て下さい。
図のように、ある1点が、1と−1の位置を交互に移動します。
頭の中で想像をして下さい。
思考の時間です
この時間は至高の時間です。
少なくとも、本問をじっくりと考えると、物の見方が変わってくると思います。ヒントを提示してみました。
自分の答えが絶対合ってる!という方は、下記を読み進めて頂きたく思います。
解答案
ポイント:存在しないを発見する感覚
まずこの問題を多くの方は、まるで点滅する光の点が1と−1を交互に照らすイメージを持たれてのではないでしょうか?
これも1つの答えだと思いますが、この記事は(非常に恐縮ですが)数学力がある状態ではどう見えるのか?
ですので、ふむふむと思って読み進めてやって下さい。
図のように、点が回っていると捉えても間違ってないですよね。
回転の中心は1と−1の中点の0、つまり原点にするのが自然ですね。
つまり下図のようにy軸が見えましたでしょうか?
ポイント:1を聞いて10を知る
つまり、この運動は点が180度の回転を繰り返している運動な訳ですね。
−1を掛けるということは、点を180度回転させるという図形的性質を持ち合わせているのです。
では欲張ってしましますが(この欲張りの感覚は数学力を上げるためには必要なことです。)90度回転を表す数って一体なんなのでしょうかね?
ここで国語力の出番です。
180度(既知)と90度(未知)の関係性ってどうでしょうか?
それは、90度回転を1回行って、「そして」1回行うと180度になりますね。
このように数学では「そして」という概念を掛け算で表現して行くのです。
確率の独立性などではこの考え使いますよね。←数学検定準2級レベル
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つまり180度回転を表す数が、−1ならば、90度回転を表す数をaと置くとa×a=-1
・・・???
って思った方、多数のはずです。
ですが、数学は自由な学問です。
確かに、我々の世界(感覚として、この世)にある数の概念ではaは存在しませんが、
数学ではその奥底ではラプラス変換など、
・・・話を数検2級レベルに戻しましょう。
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このようなaをiと定義します。
つまり、iを2回掛けると-1になります。つまり、以下の図のような関係が成立します。
これが、虚数iの正体です。
数学検定2級では、iの意味まで触れませんが、数検準1級になるとここら辺の話がちょろっと出てきます。
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虚数が持つ未知の性質に興味がお有りの方は、
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今の話では、i(を掛ける)が90度回転を表す数であるという結論になりましたが、
これは、−1と1の点の移動から派生し展開して行った訳ですね。
10をも導ける方はもう数学者なのでしょうね。
まだまだ沢山面白い例があります!
タイトルのように、皆様の常識を覆すような結果となる問題もあります。
が、それはまた今度の機会に書かせていただきます。
今、学生の方、会社員の方、退職された方、様々な境遇の方がいらっしゃるかと思いますが、
きっと世界(の存在意義)が違って(今までとは変わって)見え、自分の知らない自分に出会えるかも知れません。
それこそ常識を超えて。
お読みいただき、そして問題と向き合っていただき、ありがとうございます。